アートメイクとは、人の肌に針を使って色素を注入していくことでメイクをしなくても眉や唇などを美しく見せる施術になります。
刺青と似ていますが、アートメイクは表皮から0.02〜0.03ミリの部分に着色して色付けします。
色素を入れるのは浅い部分だけですので、皮膚の新陳代謝によって3〜5年程度で徐々に薄くなっていきます。
対して、刺青は皮膚の深い真皮層まで色を入れるためほとんど退色することなく一生落ちることがないとされています。
アートメイクは皮膚の薄い部分に施術するため、一回の施術では色素が定着しにくいことから間隔をあけて2〜3回ほど施術を行うのが一般的です。
アートメイク器具の種類
そんなアートメイクを行う時の針は、手彫りとマシン彫りの二種類を選べます。施術する部分や仕上がりによって施術方法は違ってきます。最近では両方の施術を行えるクリニックが増えてきているため、自分に合った施術を方法を選ぶことが可能となっています。
まず手彫りはその名の通り手で掘っていく手法です。ペン型の器具の先端にニードルを取り付けて施術を行います。針は使い捨てを利用するため安全だとされています。
手彫りの良さはなんといっても、仕上がりがナチュラルであるということが挙げられます。
マシン彫りとは異なり、眉の毛並みを表現できるためナチュラル感が高く、自眉毛に近い仕上がりになります。
一本一本書き足していくデザインというのはマシン彫りでもある程度はできますが、やはり手彫りの自然さには敵わないとされています。
ナチュラルメイクが多い、すっぴんでも馴染むような仕上がりの施術がしたいという人には特にオススメです。
普段メイクはしないけれど眉毛を整えたいという男性にも人気です。
ただし、マシン彫りに比べて痛いとされています。クリニックであれば麻酔をして行うため痛みの心配はありませんが、違法サロンなどでは麻酔は行われないため注意が必要となります。
アートメイクはメディカルアートメイクとも言い、医療行為のため医師免許がないと施術できません。
そのため医師免許を持たない施術者しかいないサロンなどは違法であり、もし失敗されたり副作用が現れたとしても十分な補償は受けられないと考えた方がよいでしょう。
また慎重に行っていくため施術に時間がかかるというデメリットもあります。
マシン彫りは文字通りマシンを使って一定間隔で規則的に着色していく施術方法です。
皮膚をなぞっているように見えるだけの施術ですが、マシンの先端では針が高速に動いて色をつけています。
マシンのメリットは痛みが少なく早いということです。
最近のマシンは強さも調整することも可能で、痛みに合わせて強さを調整することも可能となっていて、一定間隔・スピードで色を入れて行けるため施術時間も短いという特徴があります。
デメリットとしては、やはり一定間隔で色を入れていくためどうしてものっぺりとした感じが出てきてしまいます。
ナチュラル感が少ないですが、パウダーで仕上げたようなふんわり感が好きという人には人気です。
メイクしている感じが常に欲しかったり、人前ですっぴんになる機会が少ないという人に向いています。
ただし、眉毛を描いている感が出てしまうため、違和感があるという人も多くいます。