2025年8月のSEO振り返りレポート

Googleのスパムアップデートとサイト運営を表すイメージ画像

2025年8月は、Googleの検索アルゴリズムにおいて重要な動きがあった月となりました。先月7月17日に完了したコアアップデートに続き、8月26日からスパムアップデートが開始されたことで、検索順位に変動が生じているサイトも少なくありません。今回のスパムアップデートは全世界を対象としており、日本の検索結果も例外ではございません。Googleの公式発表によれば、ロールアウトの完了まで数週間を要するとされており、この展開期間中は検索順位が断続的に変動する可能性があります。本レポートでは、スパムアップデートの概要と影響、そしてサイト運営者として今後取り組むべき施策について詳しく解説いたします。

Googleスパムアップデートの仕組みと背景

GoogleのスパムアップデートはSpamBrainと呼ばれるAI基盤のスパム防止システムによって実行されています。SpamBrainは機械学習を活用し、既存のスパム手法を検出する能力を継続的に高めるとともに、新たに出現するスパム手法の発見にも対応できるよう設計されています。Googleは定期的にこのシステムを改良しており、検索結果の品質維持と向上に努めています。

スパムアップデートが実施される背景には、検索結果の信頼性を脅かす様々な手法の存在があります。自動生成されたコンテンツ、隠しテキストやリンククローキング、不正なリダイレクト、リンクスパムなど、Googleのスパムポリシーに違反する行為は検索エンジンからの評価を著しく損なう原因となります。検索エンジンから正しく評価されるためには、Googleが公開しているスパムポリシーを確実に遵守することが前提条件となりますので、サイト運営に携わる方は定期的にこれらの指針を確認されることをおすすめいたします。

スパムアップデートによる順位下落からの回復方法

スパムアップデートの影響により検索順位が下落した場合、軽微な内部改善を行っただけでは自動的に回復しないケースが多く見られます。まず重要なのは、スパムと認定される原因を正確に特定し、それを根本から取り除くことです。原因の除去が完了した後も、Googleによる再評価が反映されるまでには一定の時間を要します。

順位下落の程度や原因によっては、より抜本的な対応が必要となる場合もございます。サイト全体の設計や運用方針の見直し、テンプレート構造の再整理、被リンクプロファイルの精査など、包括的な改善作業が求められることがあります。極端なケースでは、ドメインの変更まで視野に入れた判断が必要になることもあります。ただし、日頃から健全な運営を行っているサイトはスパムアップデートの影響を受けにくい傾向にありますので、明確な下落が確認できない限りは過度に心配する必要はございません。大きな順位下落が見られた場合には、原因の洗い出しと再発防止策の策定を順序立てて検討することが重要です。

セーフティなサイト運営のための基本整備事項

今回のスパムアップデート導入を踏まえ、改めてサイト運営における基本的な整備事項を共有いたします。これらの施策は主にE-E-A-Tの観点とコンテンツの透明性を明確にするものであり、長期的なサイト評価の向上に寄与します。E-E-A-TとはExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取ったもので、Googleが検索品質評価ガイドラインで重視している評価軸です。特にYMYL(Your Money or Your Life)領域のコンテンツでは、これらの要素が検索順位に大きく影響するとされています。以下では、E-E-A-Tの観点から特に重要な整備項目について詳しく説明いたします。

プライバシーポリシーと個人情報の取り扱い

サイトにおける個人情報の取得方法、利用目的、第三者提供の有無、保管期間、問い合わせ窓口、クッキーやアクセス解析ツールの扱いなどを専用ページを設置して明示することが重要です。これらの情報は訪問者が日常的に参照するコンテンツではございませんが、検索エンジンのクローラーや各種AIに対してサイトの透明性を示すことで、信頼性の軸においてプラスの評価を得られると考えられます。プライバシーポリシーの内容は法改正や事業内容の変化に応じて適宜更新し、常に最新の状態を維持するよう心がけてください。また、個人情報保護法の改正に伴い、Cookieの取り扱いに関する同意取得の仕組みも重要性を増しています。ユーザーがCookieの使用を許可または拒否できるバナーの設置なども検討すると良いでしょう。

コンテンツ制作ポリシーの公開

読み物系のコンテンツを中心に発信しているサイトでは、コンテンツ制作ポリシーを独立したページとして公開することを推奨いたします。編集方針、出典や引用の取り扱い、更新基準、監修体制、誤りが見つかった際の訂正手順、生成AIの関与有無と最終確認プロセス、著者や監修者のプロフィール、更新日や改訂履歴の記載など、制作過程の健全性を明確にする情報を整理して掲載することで、コンテンツの信頼性を裏付けることができます。特に近年は生成AIを活用したコンテンツ制作が増加しており、AIの関与範囲と人間による最終確認プロセスを明示することが、読者や検索エンジンからの信頼獲得につながります。監修者がいる場合は、その専門分野や資格、経歴なども併せて公開することで、コンテンツの専門性を示すことができます。

法人情報の開示とお問い合わせ窓口の整備

サイトを運営する法人としての実在性を示すためには、代表者やスタッフの情報、事業内容、所在地、主要取引先、適用される届出や許認可の有無などを過不足なく掲載することが求められます。.co.jpドメインの運用による法人証明だけでなく、記載内容の一貫性や継続的な更新がエンティティとしての信頼の基盤となります。これらの情報は会社概要ページに集約し、定期的に内容を見直すことで、常に正確な情報を提供できる体制を維持してください。

お問い合わせ窓口についても同様に重要な整備事項です。電話番号、問い合わせフォーム、サポートメールアドレス、営業時間、返信目安、緊急時の連絡方法などを、サイトのフッターやヘルプページから迷わず到達できる場所に配置してください。近年、連絡先をあえて見つけづらくする設計のサイトも見受けられますが、サービスやプロダクトを提供する企業においては、サポート体制の見通しが対外的な評価に直結します。公開後はリンク切れや分かりづらい導線がないかを定期的に点検し、ユーザーが必要な時にすぐに連絡を取れる環境を整えておくことが大切です。

E-E-A-Tの観点から整備すべき主要な項目は以下の通りです。

  • プライバシーポリシーの専用ページ設置と定期的な更新
  • コンテンツ制作ポリシーの公開(編集方針、監修体制、AI活用の有無など)
  • 法人情報の開示(会社概要、代表者情報、所在地、許認可など)
  • お問い合わせ窓口の明確化(電話、フォーム、メール、営業時間など)

今後の見通しとまとめ

2025年8月のスパムアップデートは、ロールアウト完了まで数週間を要する見込みです。この期間中は検索順位の変動が続く可能性がありますが、日頃から健全なサイト運営を心がけていれば、過度な心配は不要です。万が一、明確な順位下落が確認された場合には、本レポートで解説した観点から原因の特定と改善策の検討を進めてください。E-E-A-Tの観点とコンテンツの透明性を重視した整備は、スパムアップデートへの対応としてだけでなく、長期的なサイト評価の向上にも寄与する施策となります。

今後もGoogleはSpamBrainの改良を続け、より高度なスパム検出を実現していくことが予想されます。短期的なテクニックに頼るのではなく、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを継続的に提供し、サイト全体の信頼性を高めていくことが、長期的なSEO成功の鍵となります。引き続き、Googleの公式発表やスパムポリシーの動向に注視しながら、健全なサイト運営を継続していただければ幸いです。

SEO Note! Team

SEO Note! Team (SEO施策スタッフ)

SEOエンジニア、マーケター、ライター、編集担当からなる専門チームです。技術的なサイト最適化からコンテンツ戦略の立案、記事の執筆・編集まで、SEO施策を一気通貫で対応できる体制を整えています。10万パターン以上のキーワード対策と3万を超えるドメインの運用で培った実践的なノウハウをもとに、机上の理論だけでは得られない現場視点のSEO支援を提供しています。

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