2026年1月のSEO動向サマリー

2026年1月のSEO動向について、私たちSEO Note! Teamがお伝えします。昨年末に実施されたコアアップデートが終了した後、1月前半は比較的落ち着いた状況が続いていました。大きな順位変動は見られず、多くのサイトで安定した推移となっていたのが特徴です。年末年始の繁忙期を経て、検索市場全体が一時的な安定期に入ったような印象を受けました。
しかし、1月20日を境に状況は一変しました。後半にかけて大きめの順位変動が発生し、その規模は昨年のコアアップデート開始時を上回るものでした。公式なアナウンスがないまま進行したこの変動は、多くのサイト運営者に影響を与えています。特に情報系サイトやアフィリエイトサイトで大きな順位変動が観測されており、一部のサイトでは検索流入が半減したという報告もあります。
ここ数年、Googleのアルゴリズムにおける基本方針は一貫しています。評価の軸となるのは「独自性の高い情報を、信頼性の高いサイトが発信できているか」という点です。それらしい正しい情報や内容を掲載するだけでは高評価を得ることが難しくなっており、発信者自身の経験や独自データに基づいて説明できているかが問われる時代になっています。テンプレート的な記事や、他サイトの情報を寄せ集めただけのコンテンツは、以前にも増して厳しく評価されるようになりました。
また、コンテンツの中身だけでなく、発信主体の属性も重視される傾向が続いています。個人よりも組織や法人が優先されやすく、同じコンテンツであっても法人ドメインで公開するだけで評価が優遇されるという報告が複数上がっています。この傾向は特にYMYL領域で顕著ですが、それ以外の分野にも波及しつつあります。発信者が誰であるかという情報の重要性は、今後さらに高まっていくと考えられます。
信頼性とコンテンツ品質を高めるための実践的アプローチ
1月の変動を踏まえ、組織や法人としての透明性を高めながら、独自性のあるコンテンツを作成するための運用方法をご紹介します。これらは即効性のある施策というよりも、中長期的にサイトの評価を高めるための基盤づくりとして位置づけてください。重要な施策は以下の3点です。
- 信頼性の高いドメインへの集約: 法人であれば法人ドメインでの運用が望ましく、複数のメディアを運用している場合は事業ドメインへの統合を検討する
- コンテンツごとの責任者の明確化: 専門家やプロフェッショナルが顔の見える形で監修し、構造化データのマークアップも設置する
- 独自データや検証情報の発信: 自社で取得・検証した一次情報を保有し、そのサイトでしか得られないコンテンツを提供する
まず、信頼性の高いドメインへの集約について詳しく説明します。法人ドメインを保有しているにもかかわらず、別ドメインで複数のメディアを運用している場合は、事業ドメインへの統合を検討してください。E-E-A-Tの評価が集約され、カニバリゼーションの解消にもつながります。複数ドメインで運用を継続する場合は、分割している理由や位置づけを明確に示すことが重要です。これができていないと、片方または両方の評価が下がるケースが多く見られます。ドメインの統合は技術的なハードルが高い場合もありますが、リダイレクト設定を適切に行えば、既存の評価を引き継ぎながら移行することが可能です。
次に、コンテンツごとの責任者の明確化が重要です。専門性の高いコンテンツやデータを扱う記事では、匿名やキャラクターではなく、特定の専門家やプロフェッショナルが顔の見える形で監修することが求められています。参考となるエビデンスがなく監修者も不明瞭な場合、主観や商業的利益を優先した発信とみなされるリスクがあります。記事内の重要なセクションには、監修者情報とエビデンスを明示することをおすすめします。並行して、監修者や組織に関しては構造化データのマークアップも設置すると効果的です。監修者のプロフィールページを作成し、その人物の専門性や実績を示すことで、コンテンツ全体の信頼性を高めることができます。
Googleは構造化データについて、検索エンジンがページのコンテンツを理解しやすくするための標準化されたフォーマットであると説明しています。適切に実装することで、検索結果にリッチリザルトとして表示される可能性があります。
以下は、記事の著者情報を示す構造化データ(JSON-LD形式)の実装例です。
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"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"headline": "記事のタイトル",
"author": {
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"name": "著者名",
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"datePublished": "2026-01-01",
"dateModified": "2026-01-15"
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さらに、独自データや検証情報の発信が求められています。何を根拠に発信しているかというデータの裏付けが重要視されています。他サイトの情報を引用することも可能ですが、それだけでは独自性がありません。自社で取得や検証した一次情報を保有することが理想です。AIの普及により、どこでも得られる一般的な情報の価値は急速に低下しています。一方で、そのサイトでしか見られないコンテンツ、そこでしか手に入らない商品やサービスは、必然的に高く評価される傾向にあります。アンケート調査の実施、独自の検証実験、業界データの収集など、自社ならではの情報資産を蓄積していくことが競争優位性につながります。
今後のSEOとGEOに向けた指針
今後、ユーザーがAIで情報収集を行い、最終的な購入や利用、問い合わせといったアクションは指名検索で行うという流れが加速しています。情報コンテンツで勝負するのであれば、独自データの発信は必須といえるでしょう。ユーザーの検索行動そのものが変化しつつある中で、従来のSEO施策だけでは十分な成果を得られなくなってきています。
透明性の高い1つのサイトにコンテンツを集約し、そこでしか得られない体験を提供すること。これが今後のSEO、そしてGEO(生成エンジン最適化)においても重要な指針となります。GEOとは、ChatGPTやGeminiなどの生成AIが回答を生成する際に、自社のコンテンツが参照されやすくなるよう最適化することを指します。従来のSEOが検索結果での上位表示を目指していたのに対し、GEOはAIの回答に自社情報が含まれることを目指します。両者は相反するものではなく、質の高いコンテンツを作成するという点で共通しています。
1月の変動で順位が下がったサイトの多くは、独自性の欠如や発信主体の不明確さが原因と考えられます。逆に、オリジナルのデータや調査結果を持ち、組織としての透明性が高いサイトは順位を維持または向上させています。この傾向は一時的なものではなく、今後もGoogleが目指す方向性として継続していくと予想されます。
今後も私たちはこうした動向を注視し、実践的な対策をお伝えしていきます。2026年はSEOとGEOの両立がより重要になる年になると予想されます。サイト運営においては、短期的な順位変動に一喜一憂するのではなく、長期的な視点で独自性と信頼性を高める取り組みを継続することが成功への鍵となります。検索アルゴリズムの変化に振り回されるのではなく、ユーザーにとって本当に価値のある情報を提供し続けることが、結果的に安定した評価を得るための最善の方法です。


